ドラゴンフルーツ ピタヤは新しいミラクルフルーツ
アサイーに続き、ドラゴンフルーツ(ピタヤ)も、スーパーフードとして日本でもTVやサイトで取り上げられ、話題になっています。龍のうろこのような果皮でおおわれた独特の形と、ローズピンク系の鮮やかな赤が、インスタ映え・SNS映えすることもあり、たくさんアップされているドラゴンフルーツの写真もよく目にするようになりました。
ドラゴンフルーツはアジアのイメージが強いですが、中央アメリカ~南アメリカ北部が原産地の、サボテン科ヒモサボテン属サンカクサボテン類の果実です。13世紀以後のアステカ帝国時代には、人々が食用とするようになりました。15世紀にコロンブスのアメリカ大陸上陸をきっかけに、サボテンが船員の壊血病の予防に持ち帰られた頃、ドラゴンフルーツもヨーロッパに伝わり、その後ベトナムへと伝わって、アジアに広まったようです。
ピタヤの生育環境に適している東南アジアで栽培が盛んになり、日本でも沖縄や九州で栽培されるようになって、ベトナム・台湾・日本をはじめアジアでも人気のスーパーフルーツになりました。ドラゴンフルーツという名前は、中国名の「火龍果」を英語にしたものです。
果物の中でも、ドラゴンフルーツはカロリーが非常に低いという特長があります。100gあたりアサイー72kcalに比べて、ドラゴンフルーツは50kcal程度。カロリーを抑えたいダイエット食にも適しています。
ピタヤに含まれている健康・美容に良い成分には、次のようなものがあります。
●ベタシアニン (ポリフェノールの一種)
非常に強い抗酸化作用があり、活性酸素を抑制します。この働きで、老化の進行を食い止め、血液をサラサラにしたり、動脈硬化・ガンの予防にもなると言われています。
●ビタミンB1(チアミン)
脳・神経の働きをスムーズにしたり、免疫力を守り、代謝を促進し、疲労回復にも役立ちます。
●ビタミンB2(リボフラビン)
抗酸化作用があり、活性酸素を除去して老化や病気を防ぎ、赤血球の生成のためにも重要です。
●ビタミンB3 (ナイアシン)
善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす働きがあり、心臓・血管の病気や肌のトラブルを防ぐ効能があると言われています。
●ビタミンB9 (葉酸)
正常な赤血球を作るために必要で、貧血改善・健康な粘膜の維持・ガンや動脈硬化の予防・胎児・乳幼児の成長サポートなどの効果が期待されています。
●カリウム
塩分の排出や。腎臓に蓄積されやすい老廃物の排泄を促進します。血圧の上昇を抑えたり、骨密度を高めることにつながります。
●マグネシウム
骨の生成に不可欠なミネラルで、体内のエネルギー生成作用もあります。精神安定・集中力の向上にもプラスになります。
ドラゴンフルーツには、果皮・果肉の色も味わいも、それぞれ違う種類があります。
ホワイトピタヤ
果皮は赤く、実は半透明白色のドラゴンフルーツ。最も多く流通しています。酸味が少なく、さっぱりとした味です。
レッドピタヤ
果皮は赤く、実も鮮やかな赤紫色のドラゴンフルーツ。ホワイトピタヤと近い食感ですが、甘みがあり水分が多くジューシーです。ポリフェノール(ベタシアニン)を豊富に含みます。
ピンクピタヤ(桃肉種)
ホワイトピタヤとレッドピタヤの交配種。果皮が赤、実が淡いピンク色です。ドラゴンフルーツの中で一番甘みが強い種類です。
イエローピタヤ
果皮が黄色く、実は半透明白色です。ホワイトピタや・レッドピタやより酸味が少なく、甘みが強くジューシーな品種です。
ゴールデンドラゴン
果皮)は黄色く、あっさりした淡白な味。ドラゴンフルーツの中で最も小ぶりの品種です。
ドラゴンフルーツを売っているスーパーもありますが、常時手に入れるのは難しいと思います。Amazonのような通販なら、ドラゴンフルーツの果実、パウダー、ピューレ、ドライフルーツなどが、いつで入手しやすいです。
ピタヤボウルやサラダ・パスタ・野菜炒め・ジャム・ケーキ・シャーベット・ドリンクなど、ドラゴンフルーツのさまざまなレシピにも使えますね。